ふわりと風になびく長い髪、流れるような襞のドレス、色香漂うたおやかな表情。1800年代後半のパリジェンヌたちは、ミュシャの描くモダンで洗練された女性像に憧れを抱くようになりました。絵画に登場する蠱惑的な女性の姿は「女はこうあるべき」といった固定観念を跳ねのけ、自立したい女性たちの心を力強く鼓舞したとされています。
彼の紡ぐ優美な曲線と美しい色彩の装飾は、アール・ヌーボーの別名で「ミュシャ・スタイル」と謳われていたほど。
そのよみがえる情景を身に纏うかのようなイメージと、セルヴォークが理想とする“奥ゆきのある女”が呼応して生まれた今回のコラボレーション。
アイパレット・チーク・リップグロス。それぞれが導く女性像を彷彿とさせるミュシャの絵画をパッケージに施して、繊細で華やか、それでいて惹きつける強さを持ち合わせたコレクションが誕生しました。